【超低出生体重児②】生まれた直後の3男と超低出生体重児について

超低出生体重児

妊娠27週、体重803gという超低出生体重児として生まれた、我が家の三男坊のお話です。

26週のときに自宅で破水したあと埼玉医科大学毛呂山病院に救急搬送され、すぐお産になるかと思いきや1週間キープした末に母体が感染を起こして帝王切開で生まれた

というのが前回の内容でした。だいたい言ってますけれど、念の為前回のお話はこちらです。

ところで、超低出生体重児ってなんのことだかご存知でしょうか。

今回は、生まれた三男の様子の前に、超低出生体重児についてをご説明します。

超低出生体重児って?

超低出生体重児とは、生まれた時の体重が1,000g未満の赤ちゃんのことです。

1,000g以下の赤ちゃんは本当に小さいです。おなじNICU(赤ちゃんのICU)に入院している1,000g以上の赤ちゃんと比べると、体が怖いくらい未熟だと感じます。

我が家の三男坊の場合は低出生体重児ですが、赤ちゃんが生まれた体重によっていくつかの分類があるのご紹介します。

生まれた赤ちゃんの体重による分類

普通の体重で生まれたといわれるのは、2500g以上4000g未満の赤ちゃんで、正出生体重児と呼ばれます。

4000gを超える赤ちゃんは、高出生体重児と呼ばれます。ビッグベビーという呼び名の方が浸透していますね。

2500g未満の赤ちゃんは3つの段階に分けられます。

1500g以上の赤ちゃんは低出生体重児、1000g以上の赤ちゃんは極低出生体重児、1000g未満の赤ちゃんは超低出生体重児です。

我が家の三男は、803gだったので超低出生体重児というわけです。NICUに入院している赤ちゃんは、出生体重だけに関していえば、極低出生体重児と超低出生体重児が多かったように感じます。

未熟児と低出生体重児の違い

ひと昔前、小さく生まれた赤ちゃんはマルっと未熟児と呼んでいた時代がありました。でも、赤ちゃんが小さく生まれる理由を一括りにするにはちょっと乱暴かなというものがあります。

なぜかというと、赤ちゃんの未熟さは体重だけでなく、週数によっても異なるからです。37週未満で生まれた赤ちゃんを早産時といいますが、週数が十分でも赤ちゃんが小さい場合あります。

週数のわりに小さい赤ちゃんをSGA(Small for Gestational Ageの略。在胎不当過小)といい、同じ週数の赤ちゃんのうち、90%の赤ちゃんが当てはまる体重よりも少ない場合に用いられます。ちなみに三男はSGAでもありました。

赤ちゃんの大きさを分類するのに、体重、週数、週数に対する大きさの比率の3点で表しているので、今は未熟児とはいわなくなったんです。

超低出生体重児になった要因

赤ちゃんが小さく生まれたり、早い週数で生まれる要因はさまざまです。

母体側のリスクとして、

  • 高血圧症候群
  • 常位胎盤早期剥離
  • 子宮頸管無力症
  • 前置胎盤
  • 絨毛膜羊膜炎のような母体の感染←これ私

などが挙げられます。赤ちゃんをベストなタイミングで産むために、早産にならざるを得ない状況になることがあるんですね。私もそのひとりです。

赤ちゃん側のリスクとして有名なのは、ふたごちゃん、みつごちゃんといった双胎や多胎妊娠です。

ほかにも、羊水が少なかったり、多すぎたりなどの要因があります。喫煙も赤ちゃんに悪影響があるのは有名ですね。妊娠中は受動喫煙に気をつけましょうといわれているのは、赤ちゃんの成長のためもあるんです。

生まれたときの三男の様子

緊急帝王切開で生まれた三男は、すぐには泣きませんでした。私は、三男が泣くかを耳を澄まして待っていましたが、小児科チームの処置を受けて蘇生したようです。

鼻に呼吸を助けるマスクを着けた三男を少しだけ触らせてもらい、その日は別れました。皮膚は赤く、少し透明感がありましたが、思ったよりもしっかりしているように見えました。

それから、小さくても夫にそっくりでした。いまもそっくりです。夫は人並以上に体が丈夫なので、きっと元気に大きくなるに違いないと思えます。

酸素補助は三段階

帝王切開後、肥立ちがいまいちでしたが車いすで面会にいきました。先生の説明を聞くためです。夫は初日に説明を受けていましたが、私は私で先生から直接聞きたかったので、気合でがんばりました。

このとき、三男は褒められました。母体に感染があったにしては、呼吸の回復が早く状態が良いとのことです。

三男は鼻にマスクを付けていました。機械から繋がる管がブルブル震えていて、三男も一緒にブルブルしています。これは最新機器だと説明を受けました。呼吸を助けると肺を傷つけてしまうけれど、このブルブルがそれを最小限にしてくれるということです。

正式名称を忘れてしまいましたが、SPAPと呼んでいた気がします。呼吸が安定してくれば、マスクを外れてカニューラという細い管を鼻の下に当てて酸素を送りこむ方法になるようです。

もっと呼吸の具合がよくない場合は、気管に管を挿入する人工呼吸器を使用するとのことでした。三男は人工呼吸器になるだろうと思われていたようですが、マスクで済んでいるので「すごい」のだそうです。

私も子供が褒められるとうれしいもので、小さい三男の手を握ってにやにやしていました。すごいとはいっても、点滴や管がたくさんついていました。

小さい赤ちゃんには母乳が必要といわれ

帝王切開後予定通り退院した私は、一日おきに毛呂山へ通いました。ほとんど出ない母乳を電気で絞って届ける生活です。圏央道に乗って片道1時間半ですが、慣れない高速の運転は結構しびれました。

入院中に母乳を出す特訓を受け、搾乳のペースを崩さないように病院で使っていたものと同じマシンを用意してもらったので、頑張らざるを得ません。

これがなかったら私の母乳は早々に枯れていたはずです。文明の利器。おっぱいにも腕にも負担ゼロという素晴らしい使い心地でした。

低出生体重児に母乳は欠かせないということで、3時間おきに真剣に絞っていました。小さく生まれた赤ちゃんは肺が未熟なので風邪厳禁のうえ、ミルクだと腸が傷つくらしいのです。免疫もついて腸にもやさしい母乳がベストということでした。

私は母乳の量が少なかったのでミルクと半々でしたが、腸には異常が見られなかったようです。よかったぁ。

面会ごとに大きくなる三男

このころの夫とのラインには、面会ごとに体重の報告をしていたものが残っています。

生後一週間で810g、その後も順調に大きくなっていっています。とっても細いチューブを口から胃に通して、4mgの母乳をのんでいました。よく動くし、うんちもおしっこも良く出て、とても元気そうに見えます。

生後17日で体重は880gになりましたが、なぜか呼吸状態が悪化してきたので気管に管を入れての人工呼吸器に逆戻りとなったのです。

その10日後の生後27日目、先生から私の携帯に電話がありました。

具合がどんどん悪くなる

そのころ、医療費の手続きなどをしていたのと、子どもが風邪を引いたので4日ほど面会を控えていたので、なにか書類に不備があったのかな?と私は軽い気持ちで電話にでたんです。

しかし、電話口に聞こえてきた声は担当の先生のものでした。私は、これはただ事ではない、三男になにかあったと直感しました。

案の定、三男の具合がすごく悪い。最善を尽くしているが、呼吸状態が悪化していることを告げられました。輸血をすること、窒素を使うことなどの許可が必要とのことでした。もちろん承諾します。副作用があっても今命を落としては元も子もありません。

今すぐ駆け付けた方がよいか聞きましたが、ひとまず今夜はこのまま診るので、明日の一か月健診の前に寄ってほしいとのことでした。コロナでほかの二人の子どもを病院に同行できないので、正直助かりました。

衝撃の姿

朝一で病院に向かうと、面会時間外のNICUに飛び込みました。すると、前回の面会時の倍以上の機械に囲まれた三男がいました。

ほかの赤ちゃんのベット周りを「TOWN」だとするなら、三男のベット周りは「MEGACITY」です。高層ビルが立ち並んで、電気がピカピカ、音がピーピーしています。

三男はうつぶせで寝ていましたが、明らかに息が上がっていました。全身で呼吸している様子がわかります。人工呼吸器が送る酸素の濃度は50%でした。あと、ちょっと驚きましたが少し会わない間にずいぶん大きくなったようです。

大きくなったわけではなかった

今日の担当の看護師さんが、昨日と今日の様子を教えてくれました。昨日は70%まで酸素を上げても反応が悪く心配だったが、今朝は薬が効いたのか50%で落ち着いた。尿の出が悪く、浮腫んでいる。今日の体重は1060gであると。

1060g?私は聞き返しました。前回会ったときは900gの手前でした。おそらく体重が増えたというよりも浮腫みではないかとのことです。

大きく見えるのは浮腫みだと聞くと、三男の状態の悪さがさらに怖く感じました。

このお話の続きはこちらです。

よかったら読んでいってくださいね。

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